刊行物

「実践力」が育つ教員養成:上越教育大学からの提言４

• 著者：上越教育大学著
• 発行：上越教育大学出版会
• 発売：永田印刷（株）出版部
• 発行日：平成30年2月28日
• 定価：本体1,900円＋税
• ISBN：978-4-9909973-0-4

内容紹介

上越教育大学では、「21世紀を生き抜くための能力＋α」の育成を目指している。「21世紀を生き抜くための能力＋α」とは、基礎力、思考力、実践力、人間力、教育実践力、学び続ける力等で構成される資質・能力である。本学では、これらの資質・能力の育成を図る手立てとして、まず「思考力」の育て方について、次に「実践力」の育て方について検討し、各教科や教職科目毎に具体的な育成手段や評価規準を考えてきた。その成果は、『「思考力」を育てる－上越教育大学からの提言１－』（平成29年6月）、『「実践力」を育てる－上越教育大学からの提言２－』（同年12月）として、本学出版会から刊行されたところである。

また、この２冊に続けて、児童生徒の「思考力」や「実践力」を育成するため、本学ではどのような授業を行い、指導方略を将来、教職に就く学生に身につけさせようとしているのか、その教育実践の姿を本学教員が個別に紹介し、実践レポートの形でまとめたものを刊行することとした。１冊目と２冊目で検討した「思考力」および「実践力」の育成手順と評価規準をふまえ、それらの汎用的能力をどのようにして修得させようとしているのか、本学の授業内容を具体的に開示し、教員養成大学の教科指導や教職科目が果たしている役割と意義を社会に対し、説明する必要があると考えたからである。

『「思考力」が育つ教員養成－上越教育大学からの提言３－』（平成30年1月）の刊行に引き続き、このたび４冊目の『「実践力」が育つ教員養成－上越教育大学からの提言４－』を刊行する。４冊目の各論考の構成も、３冊目の各論考の構成と同じく、最初に「実践力」育成の目標をそれぞれ新学習指導要領や『上越教育大学スタンダード』（平成21年3月）等との関わりにおいて位置づけ、次に各教科・各教職科目等で育成してきた内容と「実践力」の関係にふれ、実践の流れを説明した後、本学で作成した「実践力」育成のための手順と評価規準をもとに行った教育実践の成果について記している。

児童生徒の「実践力」を育てるための指導方略を教員となる学生に修得させようとする本実践もまた、教員としての専門性の高度化を図り、教員養成機能を高めるための一方策として実施したものである。

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